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新しい棚と玄米倉庫管理システムを採用

JAいわみ中央(島根県)
 
浜田市全域と江津市(旧・桜江町を除く)を管内としている同JAは、
総面積の80%以上を森林が占め、集落ごとに圃場が点在する。
海岸部まで山や森林が迫り、豊かな自然の中で水稲中心の農業が進められてきた。
だが、こうした自然環境は出荷するコメの品質確保があってこそ活かされる時代になり、
豊かな自然や文化が集落ごとに残るような環境では、均一な品質を維持し、
費用的な問題もあって確実に保管・出荷できる設備の整備は困難になってきたといわざるを得ない。

そこで、JAいわみ中央では、新しく竣工させた米穀低温貯蔵倉庫に、
フォークリフトで4段に積み上げられる高性能保管棚を採用し、
さらにサタケが開発した玄米倉庫管理システムを導入。
 
既存の低温倉庫と変わらない倉庫ながら、自動ラック倉庫なみに
入・出庫の管理を棚ごとに行える施設とし、
これに色彩選別機と小型精米ユニットを加えることで、
一元的な管理と品質維持を低コストで実現させている。

 
サタケが開発した玄米倉庫管理システムを導入し、
ひとつの高機能保管棚ごとに産地・品種・等級などのデータが管理され、
その保管位置もシステムによって管理され、
必要なコメを的確に取り出して出荷できる倉庫となっている。
簡単に言えば、入・出庫を人の手で行いながら、
自動ラック倉庫の管理機能をそのまま移植した簡易型ラック倉庫といえるだろう。
 
稼動を開始した米穀低温貯蔵倉庫は色彩選別機
(最新型マジックソーター・グランドRMGS563AMS)を導入し、
収容能力1088㌧、受益面積681㌶の能力を持つ低温倉庫だ。
この倉庫にコメを入庫する際に使用する高性能保管棚を使い、
これにパレットごと玄米をセットすることで、
4段まで棚を積み上げることが可能になり、倉庫内を立体的に使うことができる。
使用しないときは棚だけを積み重ねて1ヶ所にまとめておいて置けるため、
荷物があるときは棚に、ないときはフラットな平置きの倉庫になる。
これで臨機応変に倉庫内のスペースを活用できる。

㈱サタケ ホームページへ
 
「この倉庫があるおかげでユーザーにより細かい産地指定、
いわば集落ごとでコメのファン層を作っていくことが可能になると考えています。
集約して扱うことで、逆にきめ細かい販売が可能になる。
これは大きなコメ産地とは逆の発想になるかもしれません。
管理を集約するのは、高品質で均一な商品を注文に応じて間違いなく届けるためのもの。
その中身は、細かく指定されたコメ。これによって、コメだけではなく、
収穫された場所の文化や風習、自然、風景などを差別化の素材としていきたい。
そのために必要な米袋なども現在企画中です」(JAいわみ中央営農経済部の佐々木豊部長)